印鑑登録の方法|即日登録・照会書・証明書の取り方

引っ越し・住まい 公開日 / 最終更新日 / 情報確認日 / 執筆 トムシ

結論

印鑑登録は、本人が登録する印鑑とマイナンバーカードなど顔写真付きの本人確認書類を持って住所地の窓口へ行けば、多くの市区町村でその日に終わります。

印鑑登録は、自分の印鑑を住民登録のある市区町村に届け出て、「実印」として証明してもらえるようにする手続きです。不動産や自動車の売買、相続などで、実印の押印と印鑑登録証明書を求められます。登録自動車の一時抹消・永久抹消でも、所有者の印鑑登録証明書(発行から3か月以内)が必要です。廃車と税金の戻り方は車を手放すときの自動車税と重量税にまとめています。所有者を変える移転登録で証明書を使う場面は車の名義変更の手続きにまとめています。持っている本人確認書類によって、その日に終わるか、後日もう一度窓口へ行くかが分かれます。

まず押さえたいポイント

登録の方法窓口に行く人主な持ち物完了までの目安
顔写真付きの本人確認書類による登録本人登録する印鑑、マイナンバーカード・運転免許証・パスポートなどその日に完了
保証人による登録本人登録する印鑑、同じ市区町村で印鑑登録している人が署名・押印した保証書(申請書の保証人欄)その日に完了
照会書(回答書)による登録本人(1回目と2回目)登録する印鑑、資格確認書・年金手帳など写真のない本人確認書類郵送の照会書が届いた後、2回目の来庁で完了
代理人による申請代理人本人が書いた委任状(代理権授与通知書)、登録する印鑑、代理人の本人確認書類本人あての照会書を使って後日完了

登録できるのは、その市区町村に住民登録している15歳以上の人で、意思能力のない人は登録できません。登録できる印鑑は1人1個です。

窓口で印鑑登録をする手順

  1. 登録する印鑑を選ぶ:住民票の氏名(氏だけ・名だけも可)を表していて、ゴム印など変形しやすい材質でないものを用意します。サイズなどの条件は次の節で確認します。
  2. 本人確認書類を用意する:マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、在留カードなど、官公署が発行した顔写真付きのものを1点用意します。ない場合は、保証人を頼むか、照会書による登録になります。
  3. 住所地の窓口で申請書を書く:住民登録している市区町村(政令市は住所のある区)の担当窓口で印鑑登録申請書に記入します。大阪市のように申請書を公式サイトからダウンロードできるところもあります。
  4. 印鑑と本人確認書類を出す:窓口で印影を確認し、登録できる印鑑かどうかを審査してもらいます。
  5. 手数料を払い、印鑑登録証を受け取る:手数料が必要な市区町村では支払い、印鑑登録証(カード)を受け取ります。印鑑登録証明書が必要なら、続けて請求できます。

登録できる印鑑・できない印鑑

大阪市と東京都中央区の案内では、主に次の条件があります。

項目登録できる登録できない
表している文字住民票の氏名、氏のみ、名のみ。旧氏を住民票に併記した人は旧氏の印鑑も可職業・資格・屋号・イラストなど氏名以外の事項を含むもの
大きさ印影が1辺8ミリの正方形に収まらず、25ミリの正方形に収まるもの小さすぎる・大きすぎるもの
材質・状態変形しにくい材質で、印影がはっきりしているものゴム印・スタンプ印、縁が欠けたもの、摩滅したもの
世帯との関係1人1個同じ世帯の人がすでに登録している印鑑

家族で同じ印鑑を使い回すことはできないので、1人ずつ別の印鑑を用意します。

顔写真付きの書類がないときは「保証人」か「照会書」

保証人による登録は、すでにその市区町村で印鑑登録をしている人に、申請書の保証人欄(または保証書)へ署名し、登録している印鑑を押してもらう方法です。鹿児島市は、保証書の印影が保証人の登録印と違うと受け付けないとしています。八戸市は保証人を「20歳以上」の人としており、条件は市区町村によって違います。

照会書による登録は、1回目の来庁で仮受付をし、市区町村が住所あてに郵送する照会書(回答書)に本人が記入・押印して、2回目に持参する方法です。持参の期限は、鹿児島市が受付後20日以内、八戸市が1回目の手続きから1か月後と、市区町村で異なります。照会書を郵送する方法なので、住民票の住所で郵便を受け取れることが前提になります。

代理人に頼む場合

本人が窓口に行けない場合は、本人が書いた委任状(代理権授与通知書)を持つ代理人が申請できます。この場合はその日に登録できず、本人あての照会書を使って後日もう一度手続きします。羽島市は登録まで1、2週間ほど、鹿児島市は7〜10日以上かかるとしています。鹿児島市や大阪市の総合コールセンターは、代理人による申請を病気などやむを得ない事情がある場合に限っています。

手数料の例(2026年10月時点)

印鑑登録の手数料は市区町村の条例で決まり、無料のところもあります。

市区町村印鑑登録印鑑登録証明書(1通)
大阪市無料-
鴻巣市無料(登録証の紛失による再登録は200円)200円(マイナンバーカードを使ったコンビニ交付などは150円)
東京都中央区50円-
鹿児島市・羽島市・八戸市300円羽島市・八戸市は300円

印鑑登録証明書の取り方

窓口で請求するときは、本人でも代理人でも印鑑登録証(カード)が必要です。羽島市や鴻巣市は、登録した印鑑を持っていっても、印鑑登録証がなければ証明書は出せないとしています。一方、代理人が取る場合も委任状は不要で、印鑑登録証と代理人の本人確認書類があれば請求できるという案内が多くあります(羽島市・鴻巣市・八戸市)。

マイナンバーカードを持っていれば、J-LISのコンビニ交付で印鑑登録証明書を取れます(住所地の市区町村が対応している場合)。大阪市は、マイナンバーカードで証明書を請求できるため、印鑑登録証が不要なら返納できると案内しています。郵送での請求は、八戸市のように受け付けていない市区町村もあります。

引っ越し・結婚・紛失で登録はどうなる?

できごと印鑑登録の扱いの例
同じ市区町村内での転居転居届で住所が自動的に変わり、そのまま使える(広島市・北九州市)
ほかの市区町村への転出転出届により自動的に廃止。新しい住所地で改めて登録する(広島市・八戸市)
結婚などで氏が変わった登録した印鑑と氏名が合わなくなれば失効。名だけの印鑑なら引き続き使える(北九州市・八戸市)
死亡失効する(北九州市)
印鑑や登録証をなくしたすぐに窓口へ連絡して廃止の手続きをする(北九州市は電話で発行停止を受け付け)

広島市は、転出証明書に書かれた転出予定日の前日までは印鑑証明を発行できるとしています。引っ越し前に印鑑証明書が必要な予定があれば、転出届より前に取っておくと安心です。

関連する手続き

引っ越しの届出の順番は引っ越しの手続き一覧、結婚で氏が変わったときの手続きは結婚したときの手続きと氏名変更にまとめています。印鑑登録証明書とあわせて住民票が必要なときは住民票の写しの取り方、カードの暗証番号や更新はマイナンバーカードの申請・受け取り・更新のやり方を参考にしてください。

チェックリスト

  • □ 住民票の氏名を表す、ゴム印ではない印鑑を用意した(家族と共用しない)
  • □ 顔写真付きの本人確認書類を持っている。ない場合は保証人か照会書の方法を確認した
  • □ 住所地の市区町村の手数料と受付時間を公式サイトで確認した
  • □ 引っ越しや結婚の予定がある場合、登録が廃止・失効するタイミングを確認した

よくある質問

Q. 印鑑登録証明書に有効期限はありますか?

A. 八戸市は、市として設定している有効期限はないが、提出先が期限を決めている場合があるとしています。「発行から何か月以内」といった条件は、提出先に確認してください。

Q. 登録している印鑑を変えたいときは?

A. 今の登録を廃止して、新しい印鑑を登録し直します。八戸市では廃止は無料、新しい登録には300円かかります。

出典

情報確認日:2026年10月21日。登録の方法、手数料、照会書の期限、保証人の条件は市区町村ごとに異なり、改定されることがあります。最新の情報は住所地の市区町村の公式サイトで確認してください。この記事は一般的な手続きの説明で、個別の判断を示すものではありません。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の事情に応じた法律・税務などの助言ではありません。制度の内容や期限は変更されることがあり、お住まいの市区町村や勤務先によって取り扱いが異なる場合もあります。手続きの前に、記事末尾の出典(公式ページ)と窓口で最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026-10-21時点で確認したものです。